カードテキストに「相手の」が含まれるかどうかで性能が変わることがあります。対戦に影響するかもしれない特性を3つを紹介します。
ベンチバリア
自分のベンチへのダメージを防ぐ特性を持ったたねポケモンは主に下記の4枚があります。一見同じように見えますが、わずかな違いがあります。
特性 ベンチバリア
このポケモンがいるかぎり、自分のベンチポケモン全員は、相手のワザのダメージを受けない。
同じ名前の特性ですが《ミュウ》と《マナフィ》にはテキストに「相手の」表記があります。しかし、《バリヤード》にはこの表記がありません。つまり、自身のポケモンが撃ったワザのベンチポケモンへのダメージを防ぐことが出来るのです。
《カイリューV》を採用するエクストラデッキではバリヤードを採用した方がいいですね。特にミステリートレジャーでサーチできる超タイプのバリヤードがいいでしょう。
ドラゴンゲイル 250
自分のベンチポケモン全員にも、それぞれ20ダメージ。[ベンチは弱点・抵抗力を計算しない。]
しんぴのまもり
似たような現象が特性「しんぴのまもり」でも起きています。
特性 しんぴのまもり
このポケモンは、相手の「ポケモン●●」からワザのダメージや効果を受けない。
これもなぜかBWシリーズで収録された《シンボラー》《スイクン》には「相手の」が書かれていないんですよね。先程の「ベンチバリア」とは異なり、この場合は「相手の」が書かれていない場合に不利な場合が多々あります。
特性が不利にはたらく例
- Q自分のミュウEXが特性「オールマイティー」の効果で、アルセウス&ディアルガ&パルキアGXのGXワザ「オルタージェネシスGX」を使いました。
この対戦中、特性「しんぴのまもり」がはたらいている自分のスイクンがワザを使ったとき、相手のバトルポケモンに与えるダメージは「+30」されますか? - A
いいえ、「+30」されません。
- Q自分のベンチに、特性「しんぴのまもり」がはたらいているスイクンしかいないとき、ライボルトEXのワザ「ターボボルト」を使った場合、トラッシュにあるエネルギーをスイクンにつけることはできますか?
- A
はい、できます。
ただし、特性「しんぴのまもり」で、スイクンは「ポケモンEX」からワザの効果を受けないため、つけたエネルギーはトラッシュされます。
旧シリーズでは「相手の」表記があった?
「しんぴのまもり」の不可解なのはBWシリーズ以前のポケボディーのテキストには「相手の」表記がされていた点です。なぜかBWシリーズでは書かれなくなり、その後再登場しました。
しんぴのまもり
このポケモンは、相手のポケモンexのワザによるダメージや効果を受けない。
どうしてこうなったのかはわかりませんが、BWシリーズはこうしたテキストが微妙に異なるカードが多い印象です。
どっきりほうし
特性 どっきりほうし
相手の番に、このカードが相手のワザ・特性・グッズ・サポートの効果で手札からトラッシュされたとき、相手の手札をすべてトラッシュする。
おまけになりますが、この特性発動したところを1度も自分は見たことがありません。決まれば驚きの全ハンデス効果ですが、「相手の番に~、相手の~」と完全に相手依存の特性なんですよね。
これに関しては「相手の番に~、相手の~」表記がなかった場合に、先攻1ターン目《ハイパーボール》→《モロバレル》トラッシュからの全ハンデス時代が到来してしまうので、テキストって非常に大切ですよね。
だれも知らないところでひっそりと弱体化
このカードはSVシリーズになり、実はより一層弱体化しています。もう1度テキストを見直してみましょう。
特性 どっきりほうし
相手の番に、このカードが相手のワザ・特性・グッズ・サポートの効果で手札からトラッシュされたとき、相手の手札をすべてトラッシュする。
新規に「ポケモンのどうぐ」がカテゴリ化されたことで貴重なハンデスチャンスを与えてくれていた《れいかいのお面》が対象外となりました。悲しいなあ。
このカードをつけているポケモンが、バトル場で相手のポケモンからワザのダメージを受けたとき、相手は相手自身の手札を1枚選び、トラッシュする。
テキストをきちんと読み直すと新しい発見があるかもしれません。次の拡張パック「スノーハザード」「クレイバースト」は面白いテキストを持ったカードが多数登場するので、ぜひ気になったカードのテキストを再確認してみてはいかがでしょうか。
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