環境が変わる!?「デヴォリューション」「エヴォリューション」

コラム
lipton
lipton

とんでもないカードが出てしまいましたね・・・

新たに発表された2種類のポケモンのどうぐ「ワザマシン デヴォリューション」,「ワザマシン エヴォリューション」があまりに衝撃的なカードでした。未発売カードですが、環境を大きく変えるキーカードになるでしょう。

ワザマシン デヴォリューション

カードのテキスト

拡張パック「古代の咆哮」に収録

このカードをつけているポケモンは、このカードに書かれているワザを使える。[ワザを使うためのエネルギーは必要]
ポケモンについているこのカードは、自分の番の終わりにトラッシュする。

[無] デヴォリューション
相手の進化しているポケモン全員の上から、それぞれ「進化カード」を1枚ずつはがして進化させる。はがしたカードは、相手の手札にもどす。

過去カードとの比較

2004年に登場した《超古代の技マシン[岩]》が時空を超えて帰ってきました。当時と異なって、つけるポケモンに制限がないため上位互換です。

《エーフィEX》のミラクルシャインと同様の効果となっています。当時は《オーロットBREAK》や《カプ・コケコ》のかいてんひこう、《ジュナイパーGX》のでダメカンを乗せた後に使用するミラクルシャインで1進化ポケモンを一度に複数体倒すことができました。

エーフィEX
カプ・コケコ
ジュナイパーGX

効果的に刺さる相手

相手のポケモン全員を退化させる効果が強力で、進化前のHPが低い1進化、2進化ポケモンに非常に刺さります。特に、2進化ポケモンは《ふしぎなアメ》を進化時に使うことが多く、手札に戻された次のターンに再び進化することが難しくなります。

退化によって強力な特性が使えなくなるのは2進化ユーザーにとってはだいぶ厳しいです。セグレイブは2体場に出しておけば安心でしたが、今後はどうなるでしょうか。

セグレイブ
リザードンex
ピジョットex

VSTAR、VMAXも全く影響がないわけではなく、退化後のHP減少によるきぜつを今後は警戒しなければいけません。ポケモンexとは異なり退化してもサイド2枚を相手にとられてしまう点も手痛いです。

どのようなデッキに採用されるか

《ヤミラミ》のロストマインが筆頭に上がります。12個のダメカンを6個ずつ2体にばらまいて、次のターンに《ウッウ》にワザマシンをつけます。エネなしで「デヴォリューション」をすると2体気絶させられて気持ちがよさそうです。

《マスカーニャex》のようにダメカンを自在にばらまく特性持ちにも朗報ですね。《クレッフィ》にワザマシンをつけて「デヴォリューション」をすると、次のターンの相手の動きを妨害することもできます。

このカードの注意点

どのポケモンでも退化させられるわけではありません。テキストを読み直すと「相手の進化しているポケモン全員の上から、それぞれ「進化カード」を1枚ずつはがして進化させる。」と書かれています。裏を返せば、進化していない進化ポケモン(カードの上に重なっていないポケモン)は対象外になります。

《ルギアVSTAR》の特性「アッセンブルスター」でベンチに出した《アーケオス》
《キルリア》の「ミラージュステップ」でベンチに出した《キルリア》
・特性「ならくのうらもん」でトラッシュからベンチに出た《ゲンガー》
・特性「みなぎるせんこう」でベンチに出した《レントラー》
《マスタード いちげきのかた》でベンチに出した《ジュラルドンVMAX》

lipton
lipton

タイムラインを見ているとアーケオスが手札に戻されると勘違いされている方もいたので、「ミラクルシャイン」の裁定を公式Q&Aで確認しましょう。

他に「ワザの効果を受けない」ポケモンには効果がありません。

《リククラゲex》の特性「まもりのきんし」の効果がはたらいているポケモン
《エーフィVMAX》の特性「たいようのけいじ」の効果がはたらいているポケモン
《コクーン》の特性「さなぎガード」

このカードをひとことで表すと

「 1枚で 2進化メタれる ワザマシン 」

今後、強力な2進化ポケモンが登場したとしても《ふしぎなアメ》を使用する場合、このカード1枚で対策されてしまいます。しかし、2進化ポケモン主体のデッキでも、1進化ポケモンを多投しているデッキについては影響は小さいでしょう。

メロ
メロ

現環境ではそこまで2進化ポケモンが大活躍しているわけではないので、こういったメタカードは来年以降に出てほしかった。

ワザマシン エヴォリューション

カードのテキスト


拡張パック「未来の一閃」に収録

このカードをつけているポケモンは、このカードに書かれているワザを使える。[ワザを使うためのエネルギーは必要]
ポケモンについているこのカードは、自分の番の終わりにトラッシュする。

[無] エヴォリューション
自分のベンチポケモンを2枚まで選び、そのポケモンから進化するカードを、自分の山札から1枚ずつ選び、それぞれに乗せて進化させる。そして山札を切る。

lipton
lipton

進化ポケモン主体デッキには大いに役立つことでしょう。

過去カードとの比較

SMシリーズの《ディアンシー》の「きらめくいのり」、《モクロー&アローラナッシーGX》の「スーパーグロウ」、最近では《イエッサン》の「そだてじょうず」が性能としては近いでしょうか。

今回のワザマシンの特徴はなんと言ってもベンチポケモン一気に2体進化できる点です。後攻スタートの場合に、HP70のヒトカゲを2体置いただけでは次ターンに相手の《かがやくゲッコウガ》の「げっこうしゅりけん」で倒されてしまう可能性があります。進化しておけばHP100まで伸ばせるため、1撃耐えることができます。

ディアンシー
モクロー&アローラナッシーGX
イエッサン

採用されるデッキ

やはり進化ポケモン主体のデッキには効果的でしょう。サーナイトGXデッキでは後攻スタートでも、「エヴォリューション」を使うことでキルリアを最大2体準備できて、2ターン目以降の行動が安定します。初手に引けることが重要なので採用枚数が悩みどころですが、《ペパー》採用で確率を上げることもできます。

「ワザマシン デヴォリューション」が同時期に実装されるとはいえ、進化についても大幅なテコ入れが入ったことで構築も変わってくるでしょう。2進化ポケモン採用デッキでは《ふしぎなアメ》の枚数を減らして、序盤は「エヴォリューション」を使って盤面を作るような構築にするのも面白いかもしれません。相手のワザで2進化ポケモンが退化させられた場合でも1進化ポケモンが場に残るので、リカバリーしやすい構築になります。

メロ
メロ

机上論ばかり並べていますが、後攻で進化できるメリットは想像以上に大きいです。《タウンデパート》の評価も上がりそうですね。

使用する際の注意点

当然ながら進化先がサイド落ちしていると進化できないので、必ず最初のデッキ内サーチの時に進化ラインにサイド落ちがないか確認しておきましょう。

また、「エヴォリューション」は山札からサーチして進化するので、手札から進化させたときに発動する特性(《リザードンex》等)は発動しないので注意が必要です。

エクストラレギュで本領発揮

エクストラバトルの日が開催中ですが、エクストラでは古代能力「Ω連打」のポケモンが存在します。スタンダードでの《ワタッコ》の特性「わたげれんだ」のような性能です。

Ω連打
このポケモンは、ワザを2回連続で使える。(1回目で相手のバトルポケモンがきぜつしたなら、次のポケモンが出た後、2回目を使う。

アチャモ
ホルビー

これらのポケモンはワザマシンをつけると2回連続でワザを使うことができます。つまり後攻1ターン目から2進化ポケモンを2体出したり、2進化1体+1進化2体をベンチに出すことができます。

グッズロック+特殊エネルギー弱体化

ラフレシア
ヨノワール

グッズロックをかけながら、特殊エネルギーを無色エネルギー1個分にすることで特殊エネルギー依存デッキの動きを止めることができます。《頂への雪道》や《サイレントラボ》まで出せるとさらに束縛を強くできます。

サポート&道具&たね特性ロック

「エヴォリューション」の直後にロックはかかりませんが、次ターンからサポート&たねポケモン特性&ポケモンの道具の3重ロックをかけることができます。《かるいし》や特性「インベイジョン」「やみのころも」などを無効にできるので、相手バトル場のポケモンを逃がすのに苦労する組み合わせになっています。現実的にはスペースがカード枠がかなりキツそうですが・・・。1回目のΩ連打で先にアローラベトベトンを進化させないと、ジュペッタが進化できなくなる点は注意です。

意外と簡単に揃えられる初動札

《タッグコール》《グズマ&ハラ》+TAG TEAMカード1枚の2枚をサーチ
② 手札を2枚トラッシュして《グズマ&ハラ》の下の効果を使う
《ボウルタウン》《ワザマシン エヴォリューション》《キャプチャーエネルギー》を山札からサーチ
④《ボウルタウン》で進化前カードまたは「Ω連打」持ちを1枚サーチ
⑤《キャプチャーエネルギー》で進化前カードまたは「Ω連打」持ちを1枚サーチ
⑥バトル場でΩ連打「エヴォリューション」を2回連続で使う

初手がΩ連打ポケモンスタートであれば、サイド落ちを考慮しない場合《タッグコール》たった1枚引いていれば、後攻1ターン目で2進化ポケモン2体を準備できます。

もし、初手でバトル場にΩ連打が置けない場合にはベンチにΩ連打ポケモンを出して《ジェットエネルギー》を使うことでバトル場に出すことができます。この場合は進化元のたねポケモンを初手でもう1枚引いていれば、上記と同じような動きができます。

メロ
メロ

他にもいろいろな初動の組み合わせはありそうですが、そこはエクストラ研究会の皆様に今後教えてもらいましょう。

おわりに

2進化ポケモンがどのように強化されるか楽しみでしたが、思っていた方向性とは違い驚きました。しかし、このギミックも考察しがいがあって、今後どのようなデッキでに使われるのか興味があります。強化と弱体化が同時にやってくる今後の環境ですが、2進化ポケモンもデッキの組み方によってはまだまだ活躍の機会はあると信じています。幅広いカードプールから自分に合った最高の組み合わせを探してみてください!

コメント

  1. ポッキー より:

    デヴォリューション最強

  2. 匿名 より:

    「進化カード」を1枚ずつはがして進化させる。

    はがして退化させるの間違いでは?

タイトルとURLをコピーしました