先日のPokemon DayでポケモンカードゲームClassicが発表されました。新たな試みで興味深い一方、いくつか気になる点もあったので商品紹介をしながら感想を書き綴ります。
商品概要
●商品名:ポケモンカードゲーム Classic
●希望小売価格:35,000円(税込)
●内容物:
・デッキ(カード60枚)…3個
・プレイマット一体型ケース…1個
・フリップデッキケース…3個
・デッキシールド(64枚入り)…3セット
・ツールボックス…1個
・ダメカン…64個(10ダメカン…36個、50ダメカン…18個、100ダメカン…10個)
・どく・やけどマーカー…各2個
・銀球…2個
●発売日:2023年10月下旬以降予定
ターゲット層はどこなのか?
まずは商品価格35,000円に目が行くことでしょう。高い、高すぎる!「普遍的に、いつまでも遊べるポケモンカードゲーム」が公式が掲げる当商品のテーマとなっていますが、遊ぶためのハードルがなかなか高く設定されています。
ターゲット層としては新規プレイヤーではなく、既存の大人プレイヤー向けでしょう。新規プレイヤーがルールを覚えるための商品ではないのは明らかです。ファミリーポケカのほうが安価で、簡単にルールを覚えられますから。
25年以上前に発売された初弾の御三家がほぼ原形のまま収録されているのは、とても魅力的です。テキストを今の環境に合わせて変更せずに、そのままで遊べるようにしている点は高評価です。
新規exカードが収録されている
当商品では新規exカードが収録されています。現行のたねポケモンexと性能もほぼ同等のカードが旧裏カードと共演するのは夢があります。ゲームバランス的にどうしてもたねポケモンが使いやすいので、旧裏カードが活躍できずにポケモンexの殴り合いにならないか少々心配にはなります。
その点を考慮してのことでしょうか。御三家ポケモンには専用のどうぐが新たに発表されています。
ワザのダメージが+100というとんでも火力のように見えますが、もともとのわざのダメージが低い設定なのでフシギバナでは160、リザードンで200とこれでもポケモンexを一撃で倒せない点がなんとも歯がゆい。せっかくなら御三家が活躍する姿を見たいですが、2進化ポケモン+道具+4エネルギー技ということでハードルは高そうです。
カード性能は弱くてもいい。なぜなら・・・
紹介されている初代御三家カードはあまり強くはなさそうですが、別にそれでもいいんです。これらのカードは「ポケモンカードゲームClassic」でのみ使えるもので、公式大会では使えないという制限があるからです。スタン環境で考えると弱いカードでも、Classicで活躍できる性能ならばそれでいいんです。
そこで、気になるのが3つのデッキの強さがうまく調整されているのかという点です。商品テーマが「普遍的に、いつまでも遊べるポケモンカードゲーム」なので、デッキ毎の強さに大きな差があると致命的です。この点は制作陣がテストプレイで何度も調整を重ねているでしょうから、今後発表される60枚のデッキ構築の内容がとても気になります。
ルギアexやホウオウexは現行レギュレーションでもギリギリ戦えそうな性能ですが、公式大会で使うと反則になってしまいます。カードの左下を見るとレギュレーションマークが付いていないので、スタンダードレギュレーションで使えないのは明らかです。ただし、25th anniversary カプ・テテフGXの件もあったので、エクストラレで間違えて使うことがないように注意が必要です。
「公式大会では使用できません」の注釈がカード内に記載されていないので注意
周辺サプライがスタイリッシュに
こういった既存デザインの刷新はナイスアイデア!コインがルーレット方式になっているのは斬新です。持ち歩きは大変そうですけどね
スリーブやプレイマットも黒を基調としたデザインで、スリーブ単体で発売してほしいくらいです。
基本エネルギーカードは公式大会で使用可能
エネルギーを大会で使いたいがために当商品を購入する方もいるかもしれません。現段階の情報ではエネルギーカードは旧裏デザインということが分かっています。20th anniversaryのエネルギーとの違いが気になります。
20th記念で収録された基本エネルギー
本当に遊ぼうと思うと高い!高すぎる!
デッキの強さやカード性能の話を書いてきましたが、実際に遊びたいと思って購入される方はそこまで多くはないと思っています。35,000円はやっぱりお高いですよ。「普遍的に、いつまでも遊べるポケモンカードゲーム(本日3度目)」というコンセプトではボードゲームが当てはまりますが、数千円が相場です。ドミニオンやUNOもカードゲームという点では似た立ち位置ですが、この商品も30回、50回と遊んでも楽しめるゲームになっているのでしょうか。比較しちゃいけないんでしょうけどね。
すみません。言いすぎました。これくらいにしておきます。
視点を変えてコレクターズアイテムと捉えるとすごく魅力的なんですよね。何といえばいいのか、持っているだけで満足感が得られるコレクター向けのレアアイテムのように感じます。2021年に発売されたポケモンカード切手コレクションBOXも実際に切手として使用した人は少ないのではないでしょうか。
転売の材料にならないためにも受注生産がいいのですが、仮にそうなったとしてもプレイ用、保存用で複数欲しいから困りましたね。2個で7万円か・・・家賃を滞納すれば、あるいは。
制作者サイドも「ぜひ家族みんなで遊んでね!」というように対戦することを前提に宣伝をしている様子はなく、記念グッズのような立ち位置の商品なのかもしれません。
タイトルの回収になりますが、この商品は自分にとっては高級嗜好品に相当します。仮に当選してももったいなくて開封できないので、実際に遊ぶことはないでしょう。商品価格についての意見は人それぞれですが、買って満足感が得られる商品であるとは思います。「大人なんだから、たかが35,000円なんて高くない!」というご意見の方がいましたら、ぜひ当選後に商品を送付していただけると嬉しいです。
コメント
遊ぶ為に買いたいのと、デッキシールド、ダメカンやその他サプライは今までのモノでいいというクチからしたら高いし余計なモノが多いといった感じでした
別のOCGで他のポケモンカードクラシックに似たデッキ内容のデッキセットが3デッキセット1つ税込3300円と桁一つ違うのを比較しちゃうと、ね